コドモ社長 VS オトナ社長

今日は、前回のブログで少し触れたボードゲームの話。 「ボードゲーム」「起業」で検索して出てきたのがこれ。

こういっては失礼だが、手作り感が漂うデザインだったので少し購入をためらったが、コメント欄には結構期待できる内容が多かったので、購入に踏み切った。

注文してから2日で配達完了の通知。自宅は不在なはずなのになぜ?と思いながら通知を見ると、玄関の脇に置いた商品を撮った写真が添付されていた。

どうやら発送通知の受け取り方法が「置き配」になっていることに気付かず、スルーしたままだったことが原因らしい。というか、置き配がデフォルトってどういうこと?有無を言わさず置き配を選択させるあたりが、さすが天下のアマゾン。

商品は、段ボール箱ではなく封筒に入っていた。

箱のサイズはコンパクトで、薄っぺらく¥4,980という金額からもう少し豪華なものを期待していたので最初は少しがっかりした。

開封してみると、中身もシンプル。ボードとお金と、カードとサイコロと何種類かのコマが入っているだけだったが、説明書が結構長かった。読み始めてみたものの、かなり込み入った内容ということもあり、とにかく書いてあるとおりにゲームを始めてみることにした。

まずは、起業したい業種を選ぶ。ホテル、お菓子屋、IT人材派遣、動物病院…など10種類程度。ユーチューバーまであるのが今風。

そして起業した会社の名前を決め、どんな会社にしたいか抱負を述べる…。なかなか考えさせるゲームである。

自分はある程度企業というものが分かっているからすぐにイメージが湧くが、子供たちはちんぷんかんぷんだろうと思いながら話していた。ところが、結構まともなことをいうものである。

「お客さんを喜ばせて、お金も稼げる会社にしたいとおもいます」

どこで学んだのか知らないが、こんなことを言うとは全く想定していなかったので、正直これには感動した。日々、色々なことを教えているが、よくぞここまで成長してくれたものよ。

ひととおり皆が自分の会社の紹介を済ませたら、ゲ―ムスタート。

カードの山から2枚めくり、出てきたカードの内容に従って処理をしていくのだが、その種類は、商品、お客さん、トラブル、社員、オフィス、パワーアップ、チャンスとあり、シンプルながら会社で起こるような主なイベントごとかなり的確に再現している。

さらに、会社のステータスを表すものとして、ブランドとリスクマネジメントがあり、それぞれゲージで表示され各5ランクあるが、最初は2ランクからはじまる。

そしてパワーアップカードを引くと、都度どちらかのゲージを1つ上げることができ、該当するカードを引いたときには、ランク分のサイコロ(最大5個)を振ることができる。

また、商品カードを引くと、1枚につき20万円を払って商品を仕入れることができ、さらにお客さんカードを引くことでその商品を売ることができる。ブランド力分の個数のサイコロを振ることができて、出た目の合計×10万円を商品の売り上げとして計上することができる。

そして、社長の給料(なぜか20万円)を支払ってその月(1ターン)が終わるという具合である。

ゲーム期間は1月から12月まで12回ターンがあり、ちゃんと半期と決算期には経営状況や今後の目標を発表することになっているのも面白い。

始めは1ゲーム1時間くらいかかったが、何回かやっていくうちにコツがつかめてくると30分程度で終わるようになる。

その他、社員を増やすと引けるカードが増えたり、事務所を借りると雇える社員も増やせる。当然、経費も増える。

かなり運に左右されるが、うまくハマるといきなり売り上げが増えだしたり、逆に一気にブランドを毀損するイベントもあるので、結構盛り上がる。

手にしたときは失敗したかもと思ったが、終わってみれば、当初の期待どおりのボードゲームだった。子供もすっかり理解し、とても良い学びの機会になったと思うので、おすすめのゲームに加えることにする。