今日は、不動産業者同士の交流サイトで知り合った方と面談した。交流サイトはTRG(トラジ)というもので、筋肉隆々ボディの武田真治がベスト姿でCMをしているあれだ。
TRG(トラジ)は、不動産業界に革命を起こすことを目標にしているだけあって登録が無料のため、自分も登録しておいたら、一日で6人からアクションがあった。
登録は実名かつ顔写真付きのアカウントの為、一定の信用は置けるのだが、やはりどのような人かがわからないまま交流をするのには、いささか抵抗がある。
とはいっても、初対面の人と話をするのはどちらかというと得意な方なので、チャットから入り、まずは会って話ができるように会話を誘導していくのである。
今日は、そのうちの一人と面談に漕ぎつけたが、この方は、少し、いや大分変った方だった。
何が変わっているかというと、まずは自分を知ってもらうというプロフィールシートを差し出してきたところまでは最近流行りのパターンだったが、自己紹介を終えると、今度は私のことをいろいろ聞いてくるのだ。勿論、腹を割って話せる相手かどうかを見極めたいのはわかるが、次第にどこかの会社の面接を受けているかと思うほどだった。そして最後は次のような断りを入れて、了承いただける方であれば末永くお付き合いさせていただきたいときた。
「私にも、相手を選ぶ権利があるので、次の条件を満たした方であることを守っていただける方にお付き合いを限らせていただきます」と。
完全に意表を突かれたが、自分の過去の思い出を語るのは悪い気はしないので、話していくうちに自然と打ち解けてくるものである。1時間ほど会話をしていくうちに、この方は結構なキャリアを持っていて、資格も不動産コンサルやら、家屋調査士、FPなど、不動産にも精通してるようで、過去に脱サラもしていたことも分かった。
6年ほどの脱サラ時代は、現金で過疎地の空き家を購入し自分で改修して売却を数回していたという。しかし、すべて自分でやっていたためか限界を感じ始めたころ、ずっと誘われていた大学の同級生の社長からのお誘いで昨年、今の会社に入ったという。
全く想定していなかったタイミングで、自分と同じ空き家に携わる人を見つけることができたことに不思議な縁を感じた。
この方のいろいろな苦労話を聞いた感想として、仕事を含め、何かを成し遂げるためには、信用できる人を見つけることがテーマになっていると感じた。実際、「これほど自分が何もできない人間だとは思わなかった」としみじみと語っていたのが印象的だった。
そして今は、自身の描いている構想をともに実現できる仲間をさがしているのだろうと。
すぐにでも賛同したかったが、初対面でもあるし、よくある頭でっかちで行動ができなくなっている可能性も否定できないので、今後のやり取りの中で自分のビジネスパートナーになり得る人間かを見極めていくことにした。
今回の一件で、今後の楽しみが一つ増えた。
それにしても、ネットがなければ絶対にありえなかった出会いだったわけで、すごい時代に生きていることを改めて実感した。
とにかくありがたい時代である。