やっぱり読書だね

最近は、投資学校の動画やら、資格の勉強の一問一答やらで、すっかりスマホ中心の生活スタイルに変わってしまったが、今日は雨で、庭いじりも出来なかったこともあり、久しぶりに以前買ったまま多分読んでいなかった、速読に関する本を読んでみた。

タイトルは「死ぬほど読めて忘れない高速読書」。

確かAmazonで見つけて面白そうなので買ったが、届いてからそのままになっていた。

脳科学理論に基づいた極めて合理的な読書の方法ということらしい。

主旨は、まさにタイトルのとおり。速く記憶に残る読み方を習得して人生に活かすことが目的。

確かに本はたくさん読んで知識は増えるが、インプットしたままのことが多いので、思い出したいときに引き出せなかった経験が多くあった。

本で学んだことを即実践に活かすことができる方法だ。

その手法を箇条書きにすると…

・本を読む前に自分がこの本を読む目的を明確にする。

・一冊を、30分で3回に分けて読む。

・1回目は15分、2回目は10分、3回目は5分。

・1回目は漢字中心に初めから終わりまで、気になったところはドッグイヤー(多分、折り目を付けるということ)。2回目はドッグイヤーの箇所を中心に、自分の感じたことを青ペンで書き足す。3回目は…。残念ながらいまは記憶に残っていない。

・手に入れた知識を今度は、アウトプットをして自分のもの(血肉)とする。

今日は、1回目。本当は、一日で間を開けて3回に分けて読むのが良いらしいが、間を開けている間に、違う本を読み始めてしまったので、2回目以降はまだ実践していない状態である。

読んだ本は、ロバートキヨサキの有名な「金持ち父さん、貧乏父さん」である。これも、とても面白かった記憶があったが、一度しか読んでいなかったのでもう一度読んでみた。

エリート公務員だがお金の知識を持たない父を持つキヨサキが、実業家でいくつもの会社を経営している父を持つマイクと、金持ちになる方法を習得する過程を描いた本。

第1章を読んだが、これは速読で読めるような類のものではなかったのでじっくり読んだ。

金持ち父さんが教えたかったことは「お金の為に働くのではなく、お金に働かせる術を身に付ける」ということ。お金を求める原動力を、生活が立ち行かなくなるかもという恐怖や、これを手に入れればもっと幸せになれるというような欲望といったレベルの感情に委ねたままでは、お金の為に働き続けることになる=お金から自由になることはできないという。つまり、お金が欲しいから働くという感情のままでは、たとえお金を手に入れたとしても、それ以上に支出も増えていくので、苦しい状況はいままでと変わることはないと説く。

まさに、お金持ちになるためには、感情に流されない強い心、自己コントロールが求められる。

話が速読から金持ちになる方法に飛んでしまったが、今日読んだこの二冊だけで、またモチベーションが取り戻せた。

速読の本で出てきた、自分の人生の目的を改めて考える。

まずは本業の不動産のプロフェッショナルになりたい。また兼業廃墟不動産投資家として、さらに株式投資家としても成功したい。そして家族をハワイのシェラトンに連れて行きたいし、特に子供たちには世界遺産のすばらしさがわかる教育を受けさせて世界遺産巡りもしたい。もちろん家庭菜園も続けたいし、妻には妻が趣味で作っている作品を展示販売するアトリエもプレゼントしたい。

少し読んだだけでも、ここまで大切なモチベーションを掻き立ててくれたのだから、やっぱり読書はすばらしいと思う。

環境が慌ただしい

最近になって、ようやく環境が動き出してきた。

まず、本業。

一つ目は中野。今月末には予定どおり契約できそうだ。リーシングしてから契約まで2ヶ月半で纏まることになってくれそうだ。

今回は、駅前物件だったが、コロナ禍ということで限られた業種に絞られると思い、すぐに思いついた2社だけに声をかけたが、うち1社が飛びついてくれた。ほぼ一本釣りである。契約書も貸主の押印が終わり、来週借主が押印予定である。

2つ目は、グループ会社内への出向が決まったこと。兼務という形であるが、特定建築物定期検査を行う業務を仰せつかった。

一応、資格を持っているので自分に白羽の矢が立ったというわけだが、もう15年以上前に取得して、ずーっと埃をかぶっていたのだが、ここにきて日の目を見ることになった。まさか、こんな日がこようとは…。

まさに願ったり叶ったりである。

とは言っても大変なのはこれから。今は、中野の契約業務をこなしつつ、建築基準法をもういちど一から確認しているところである。

定期報告が終わると、今度はリゾート地の取得業務が待っている。

仕事があることはありがたいことだが、明らかに作業時間が足りない。

物件調査から始まり、売却の提案から金額交渉、契約締結業務。さらに高級リゾートの開発と、気が遠くなりそうである。

FP2級試験も終わったので、この連休を利用して廃墟不動産投資も進めたい。オーナーに再度オファーをしてこちらも契約まで進めたいところ。

契約したら、入居者募集と改装工事に着手し、年内には賃貸開始したい。

しかしながら、今週中は宅建の更新講習が待っている。ところが一昨日、いきなり分厚いテキストが送られてきた。案内状をみると、今回は会場での講習を中止し、自宅学習で効果測定になったらしい。

有休を取って講習を受けるつもりでいたが、代わりに自宅で6時間学んで、テストを行い、結果を郵送しろとのこと。さらに、10/1までに更新書類を返信されない場合は、更新を認めないとのこと。

「なんとも乱暴だな」と思いつつも、今、宅建士免許を失うわけにはいかないから従うしかない。

シルバーウィークには、10万円給付金を使ってディズニーランドに行きたいというカミさん。

ここしばらくは、ゆっくりと庭いじりをする時間は取れなそうな状況である。

中野店舗物件が決まる!

トントン拍子で進んできた中野案件だが、契約内容も概ね詰まってきた。

そして明日は、現地にて打ち合わせ予定。主旨は、レイアウト確認と引き渡し容姿の取り決め。コロナ禍の中でも出店する数少ない貴重なテナントなので大きな問題など出ないことを祈るばかりである。

スケジュールもタイトで来月末契約で進めている。

テナントが上場会社ということで、リーガルチェックやら、稟議やらに時間がかかるため、逆算すると今週末には契約内容を確定したいらしい。

今日は重要事項説明をひととおり作成した。不明点や、あいまいな点は明日役所で確認すればよい。

今回の取引により、手数料が自分の年収ほど入るので、それなりである。今回、予定どおりに契約できれば、実質2ヵ月半で片付くことになり、効率がとても良い取引となる。

前回は8ヶ月もかかったから雲泥の差である。物件の種類が違うとはいえ、今回は今のところとてもスピーディに事が運んでいる。

やはり、調子が良い時は気分も楽なものである。

こういうところも含め、不動産は奥が深くて面白いと思う。

ようやく決済

長い道のりだった…。

まさかこんなに長引く案件になろうとは。

物件として取り組み始めたのが、昨年も終わりを迎えるころだった。

年が明けてから現調、役所調査を行い、遅くとも3月末までには片付く案件だと見積もっていた。

ところがである…。

今回の購入者が離島に赴任中だったことも長期化の要因となった。

休暇を簡単には取ることができないこともあり、上京できるのは早くて5月になるとのことで、しばし休戦となった。

さらに、新型コロナである。

4月から緊急事態宣言が始まり、17日からは在宅勤務が始まると、5月上京ができなくなった。そろそろ農地転用の手続きをと思っていた矢先に、書類のやり取りが売主、買主とも郵送で行わざるを得なくなり、更に時間がかかる…。

売買契約の締結の際も、その前の重要事項説明で暗礁に乗り上げる。なぜなら重要事項説明は宅建業法で対面で行うよう定められているからだ。

仕方なく、IT重説の社会実験の登録事業者になることにし、申請を出した。6月に認められ、IT重説の為の要件を満たす書類を余分に作成し、7月はじめに無事にネット経由での重説を執り行った。そのまま売買契約を済ませたが、今度は移転登記に本人確認が必要とのことで、またもや日程の調整。司法書士に出張してもらって、売主の自宅を訪問し、買主は決済当日の確認となった。

そして、その決済日が今日だった…。

ところが、落とし穴は己の中にもあった。

念には念をいれて下準備をしたが、どういうわけか、決済場所までの電車でのルートを間違えて記憶していたために、間違った電車に乗ってしまったのだ。

焦った。

最悪だ!約束の待ち合わせ時間に間に合わない…。

何とか次の電車に乗れば、開始4分前に最寄り駅に付くが、大事な決済なのに時間ギリギリに付く仲介人ではその役目を果たしていない。

仕方なく、乗り換え途中で関係者にお詫びの電話を入れた。

もちろん、罵られるようなことはないが、むしろ遠路はるばる来てもらって申し訳ないとの気持ちで返されたが、最後の最後に却ってバツが悪いものである。

最後の最後まで、様々な壁が立ちはだかった物件だっただけに、無事決済が終わった時には、久しぶりに晴れ晴れとした達成感のようなもの満たされた。

「一つで、こんなにも内容盛沢山の取引はそうそうないだろう」

反省するところは反省し、次回に活かすということで総括とする。

ある大会社オーナー親族の小さな案件

久々の仕事の話。

今日はありがたいことに、不動産売却の仲介業務で、丸ノ内の某会社オーナーの親族のご自宅に訪問する機会があった。

案件自体は、数百万の一軒家の売却だったのだが、その所有者が資産3,000億の企業グループのオーナーの親族というだけあって、ご自宅は滅多にお目にかかれない豪華な作りをしていた。

まず、敷地周りの塀は全周ボーダータイルで貼りつくされ、各所にセコムの防犯カメラが設置されていた。オートロックが解除され一歩足を踏み入れると、そこは中庭を囲む回廊となっており、ガラス張りの壁をとおして中央に光庭を見ることができる。その回廊を半周する途中にガレージがあり、停まっている車は赤い車だったがエンブレムからフェラーリであることを示していた。ガレージには他にも数台の高級車が格納されているようだった。回廊の途中で靴を脱いで大理石貼りの床に上がり、その中央に位置するシンボリックな階段を昇っていくと、これまたモダンで開放的な大理石貼りのフロアが待っていた。視界に入るオープンな作りの各部屋には、それぞれゆったりとテーブルやソファーなどが並べられていて、どの部屋もこだわりが感じられた。そしてそのうちの一つ、片隅に大きな水槽が見える15畳ほどのリビングに案内された。

そこで、本日の目的である業務を遂行して行くのだが、時折交わす他愛もない会話のなかに、御親族の気さくな人柄を感じ取ることができた。

不動産の仕事をやっていると、資産家の持つゆとりを感じる機会が多くあるが、やはり、こういう方々はなるべくして資産家になっているのだとつくづく実感させられる。

このような資産家の方々と接した後には、なぜか自信をもらえた気になるのが不思議なところである。

Stay Home 再来か?

今日から、4連休。

しかし、今日のコロナウイルスの感染者数が、東京で366人と過去最高を記録したとのこと。

数字自体の意味について議論の余地はあるようだが、いまはコロナの感染者が再び増加していることを伝えたい勢力が優勢であることは事実だ。

GoToトラベルの東京除外も直前に決まったが、コロナ感染は抑えたいが経済は回し続けなければもたないため、試行錯誤はこれからも続くのだろう。

スウェーデンは当初、行動制限を行わずにコロナを乗り越えたお手本とされていたが、やはりここにきて、感染者数や死者数も急増していて、結果的に経済的な打撃が行動制限を行った国々よりひどい状況になってしまっているというショッキングなニュースも流れてきている。

ちなみに自分がこれまで実践しているコロナ対策?と言えば、下記にあげる程度であるが、今のところ功を奏している。

1.帰宅時、食事前(基本一人で外食)のうがい・手洗い

2.人込みでのマスク着用

3.電車内で立っている時は手でどこにも触らない(座れるときは座っている)

4.梅エキスの摂取

つまり、飛沫を受けない(飛ばさない)ことと、接触をしないこと、免疫力強化の3つを意識しているが、最近ははこれらに加えて筋力トレーにング(といっても、柊せんせーのバービージャンプ10回×7セットだけだが…)を追加している。

この4連休は、家族と久しぶりにボードゲームを楽しむことにする。

このために、新しいゲームを購入した。

コドモ社長 vs オトナ社長

というタイトルである。

起業を学べるということなので、前々から楽しみにしており、Amazonで入荷待ちにしていたが、今回入荷したので購入したのだが、これが期待通り面白いゲームだった。

次回、このゲームについて書くことにしたい。

コロナ患者かもしれない②

昨日の続き…。

熱が下がって、ホッとしたまでは良かったが、ここで次の問題が出てきた。

おそらく、これまでの経過から、我が子は「夏かぜ」との判断を下したまでは良かったが、これを、第三者(=会社の上長)にどう説明するかである。

保健所からは、農耕接触の疑いがなければPCR検査は受けられないと言われ、かかりつけの医者には、コロナ感染予防から極力来ないでくれと言われ、まさに宙ぶらりんの状態になってしまった。

コロナになればコロナ感染者という結果が出るが、検査が受けられない以上、コロナ感染者でないことの証明ができない状態。

自分の体調も何一つ変わらず快調なのだから、すぐにでも仕事に復帰して給っている仕事を片付けたいところだが、自分がコロナでないことの証明ができない状態では出勤ができないのである。

結局、丸一日、家にいることしかできなかった。夕方に、上長に我が子の快方状況を説明して出社許可を懇願したが、「社内ではいまこの話題でザワザワしているので少し時間を空けた方が良い」とのことで、許可が下りなかった。

「なんということだ!」

もう、社内で自分はコロナ感染者第一号ということになっている。まさに「風評被害」だった。

たしかに、傍からみれば、子供が発熱して会社を休んだとなったら、敏感な時期なだけにもう濃厚接触者確定と思ってしまうのは仕方がない。

状況証拠だけで、自分はコロナ感染者第一号のレッテルを張られたようなものだ。

「1日くらい黙って出勤していれば、結果的にはそのまま何事もなく出社できていたはずなのに、良かれと思っていち早く報告した結果がこれだ」と後悔もした。

「このまま、2週間も仕事を休まなければならないのか?」

腑に落ちないながらも、仕方なく「明日の朝、また状況を報告します」と言って連絡を終えた。

翌朝になると、我が子は既に元気で、「学校に行きたい」と言い出した。

学校からは意外なことに「すぐに熱が下がったのなら登校してよい」と言われているらしく、かみさんも「なんでこんなことくらいで会社に行ってはいけないの」とブツブツ。

「この判断基準の違いは何なんだ?」と疑問に感じながらも、まだのどの痛みが残っているということで学校は休ませた。

しかし、元気になった我が子は家の中で走り回り、不安な自分をよそに「パパ、遊ぼうよ」とくるのだが、当然そんな気分になれないわけで、上長にこの状況を伝えると、さすがに違和感を感じたらしく、社内で協議をしたらしい。

我が子の回復ぶりから、コロナではなさそうだということはやっとわかってもらえたので、あとは私の体調が問題ないかどうか聞いてきたため、「何も変わりません、いたって元気ですよ」と元気よく返事をしたら、少し時間をおいてから「わかったから、もう会社に来てもよい」とようやく出社許可が出た。

我が子は残念そうだったが、私はすぐにスーツに着替え、一日半ぶりに会社に向かった。

「出勤できることがありがたい」と改めて実感したのだが、別な意味でコロナの恐ろしさを実感した出来事だった。

コロナ患者かも知れない①

一昨日の早朝、子供が熱を出した。どうやら頭も痛いようだ。

隣で寝ていたの妻と子のやり取りがうつらうつら聞こえていたが、体温計の数字を読み上げた子の言葉を聞いた瞬間、眠気を纏っていた自分の頭が、一気に目覚めた。

「38度2分…」

まさに寝耳に水だった。

勤務先からは、家族でも体温が37.5度を超えた場合、直ちに上長に報告し支持を仰ぐようにとの通達が出ていたからである。

頭の痛みがかなりあるらしく、ウーン、ウーンとうめき声をあげる我が子をみて、冷静を保っていられるわけがなかった。

同時に、頭の中で高速シミュレーションが始まっていた。

今すぐ、第一報を入れるべきかどうか?

前日の夜に、夏風邪をひく可能性について妻と話していたことを思い出した。

学校から雨に濡れて帰ってきて、しかも頭が少し痛かったにも関わらず、そのまま遊びに行っていたらしい。そして翌日に案の定、熱を出した。

つまりコロナではなく夏風邪であるという可能性が一つ。

しかし、仮にこのまま黙っていて、通常通り出勤したあとで、万一コロナに感染していたことが判明した場合、それこそ大勢に迷惑をかけることになる。

結局、上長に一報を入れることにした。

早朝だったため、LINEで一報を入れた。

30分ほどして返事があり、当然、「今日は休んでほしい」との回答。

仕方なく、会社を休んだものの、最近リモートワークも解除され、家で仕事ができるような準備はすべて解消してしまったため、電話を掛ける程度のことしかできなかった。

さて、会社を休むことになったが、これから何をすべきか?

ネットで調べると、厚生労働省のサイトやら、市のサイトやら、いろいろ書いてあり、結局のところ我が子の場合、PCR検査を受けられる基準を満たしていないことが分かった。

そうこうしているうちに、結局昼過ぎには子供は熱も下がってしまい、ホッと一息。

ところが、このあと状況説明を求められることになったことで、想定外の事態が起こることになった。

つづく…

オンライン対話デビュー

今日は、送ればせながらインターネットを使っての面談デビューを果たした。

数日前に記事に書いた「IT重説」のことである。そして、今日このIT重説による重要事項説明を実施し、無事に終えることができた。

オンライン対話は、これまで何度か使うタイミングはあったが使ったことはなく、どちらかというと敬遠していた感も否めない。

今日は、その先延ばしにしていた手段を必要に迫られて実施したというわけだ。

しかし、蓋を開けてみれば、なんてことはない普通の対話である。オンラインでリアルタイムのやり取りをしたことがないがために不慣れだったから不安だっただけで、やってみたら意外なほど簡単だったというのが正直な感想である。

ただし、ある程度数をこなしていかないと、スムーズに事が進められないことも事実。

手元で説明資料をやり取りをしながら、同時に相手には理解を得る説明を行わなければならない。まして、録音録画する必要があるため、宅建業法上いい加減なことも言えないので、色々制約があるなかでの実施は実のところかなりのプレッシャーになる。特に、電話でさえあまり好きではない自分の場合はなおさらである。

そのようなIT重説だったが、何はともあれ1回実績をつくれたので、今回の経験を活かして今後はIT重説にも積極的に取り組んでいこうと思う。

中野の閉店物件

とあるテナントから、閉店する予定の物件があるので、後継テナントを探してほしいとの依頼があった。

うちの会社で別の物件を貸しているテナントからの依頼である。賃貸借関係にあるテナントからは、たまにこういう依頼をされることがあるのだが、最近はコロナ禍で売り上げが激減していることもあり、こういった依頼が増えてきている。

自粛期間が過ぎたとはいえ、客足も戻らず開店休業状態では、人件費ばかりかかるので、あまり調子のよくなかった店舗の場合、早々に閉店してしまおうと考える企業も多いのだろう。

とはいっても、すぐに閉店できるお店というのは比較的恵まれているほうであろう。

というのも、通常テナントは人様から建物を借りて出店しているから、借りている建物に入居している場合は、閉店したからと言って賃貸借契約も即時に解消(解約)できることはほぼないからである。

通常は、契約で撤退する3ヶ月~6ヶ月前に予告してからやめるように取り決めているから、調子が悪いからと言って「はい、やめます」とはならない。

さらに言えば、中途解約は契約違反であるから、相応のペナルティを払う取り決めをしていることがほどんどである。建物を貸しているオーナー側からすると、当然、テナントにすぐにやめられては困るからである。

なにせ、オーナーはテナントに貸すための建物を、金融機関から借金をして建てているからで、その借金返済原資はほかならぬテナントからの家賃だからである。

今回のコロナ禍で政府は、建物のオーナーにテナントからの減額要望に応じるように促しているが、それをするなら銀行に対しても同じように借金の返済を待ってあげるように促さないと、経済混乱を阻止する上では意味をなさないことになる。

話が逸れたが、冒頭に書いたような閉店物件に後継テナントを見つけるのが私の本業である。業界内ではテナントリーシングと言われている。

今回、大手コンビニが手を挙げてきたのだが、これから先は経済条件を交渉しつつ、建物の建築的な課題をクリアしてからでないと、契約まで至らない。

これがまた長い道のりなのだが、幸いなことに立地が良いので、何とかまとまりそうな予感がしているし、無事にまとまってくれることを祈るばかりである。