環境が慌ただしい

最近になって、ようやく環境が動き出してきた。

まず、本業。

一つ目は中野。今月末には予定どおり契約できそうだ。リーシングしてから契約まで2ヶ月半で纏まることになってくれそうだ。

今回は、駅前物件だったが、コロナ禍ということで限られた業種に絞られると思い、すぐに思いついた2社だけに声をかけたが、うち1社が飛びついてくれた。ほぼ一本釣りである。契約書も貸主の押印が終わり、来週借主が押印予定である。

2つ目は、グループ会社内への出向が決まったこと。兼務という形であるが、特定建築物定期検査を行う業務を仰せつかった。

一応、資格を持っているので自分に白羽の矢が立ったというわけだが、もう15年以上前に取得して、ずーっと埃をかぶっていたのだが、ここにきて日の目を見ることになった。まさか、こんな日がこようとは…。

まさに願ったり叶ったりである。

とは言っても大変なのはこれから。今は、中野の契約業務をこなしつつ、建築基準法をもういちど一から確認しているところである。

定期報告が終わると、今度はリゾート地の取得業務が待っている。

仕事があることはありがたいことだが、明らかに作業時間が足りない。

物件調査から始まり、売却の提案から金額交渉、契約締結業務。さらに高級リゾートの開発と、気が遠くなりそうである。

FP2級試験も終わったので、この連休を利用して廃墟不動産投資も進めたい。オーナーに再度オファーをしてこちらも契約まで進めたいところ。

契約したら、入居者募集と改装工事に着手し、年内には賃貸開始したい。

しかしながら、今週中は宅建の更新講習が待っている。ところが一昨日、いきなり分厚いテキストが送られてきた。案内状をみると、今回は会場での講習を中止し、自宅学習で効果測定になったらしい。

有休を取って講習を受けるつもりでいたが、代わりに自宅で6時間学んで、テストを行い、結果を郵送しろとのこと。さらに、10/1までに更新書類を返信されない場合は、更新を認めないとのこと。

「なんとも乱暴だな」と思いつつも、今、宅建士免許を失うわけにはいかないから従うしかない。

シルバーウィークには、10万円給付金を使ってディズニーランドに行きたいというカミさん。

ここしばらくは、ゆっくりと庭いじりをする時間は取れなそうな状況である。

中野店舗物件が決まる!

トントン拍子で進んできた中野案件だが、契約内容も概ね詰まってきた。

そして明日は、現地にて打ち合わせ予定。主旨は、レイアウト確認と引き渡し容姿の取り決め。コロナ禍の中でも出店する数少ない貴重なテナントなので大きな問題など出ないことを祈るばかりである。

スケジュールもタイトで来月末契約で進めている。

テナントが上場会社ということで、リーガルチェックやら、稟議やらに時間がかかるため、逆算すると今週末には契約内容を確定したいらしい。

今日は重要事項説明をひととおり作成した。不明点や、あいまいな点は明日役所で確認すればよい。

今回の取引により、手数料が自分の年収ほど入るので、それなりである。今回、予定どおりに契約できれば、実質2ヵ月半で片付くことになり、効率がとても良い取引となる。

前回は8ヶ月もかかったから雲泥の差である。物件の種類が違うとはいえ、今回は今のところとてもスピーディに事が運んでいる。

やはり、調子が良い時は気分も楽なものである。

こういうところも含め、不動産は奥が深くて面白いと思う。

中野の閉店物件

とあるテナントから、閉店する予定の物件があるので、後継テナントを探してほしいとの依頼があった。

うちの会社で別の物件を貸しているテナントからの依頼である。賃貸借関係にあるテナントからは、たまにこういう依頼をされることがあるのだが、最近はコロナ禍で売り上げが激減していることもあり、こういった依頼が増えてきている。

自粛期間が過ぎたとはいえ、客足も戻らず開店休業状態では、人件費ばかりかかるので、あまり調子のよくなかった店舗の場合、早々に閉店してしまおうと考える企業も多いのだろう。

とはいっても、すぐに閉店できるお店というのは比較的恵まれているほうであろう。

というのも、通常テナントは人様から建物を借りて出店しているから、借りている建物に入居している場合は、閉店したからと言って賃貸借契約も即時に解消(解約)できることはほぼないからである。

通常は、契約で撤退する3ヶ月~6ヶ月前に予告してからやめるように取り決めているから、調子が悪いからと言って「はい、やめます」とはならない。

さらに言えば、中途解約は契約違反であるから、相応のペナルティを払う取り決めをしていることがほどんどである。建物を貸しているオーナー側からすると、当然、テナントにすぐにやめられては困るからである。

なにせ、オーナーはテナントに貸すための建物を、金融機関から借金をして建てているからで、その借金返済原資はほかならぬテナントからの家賃だからである。

今回のコロナ禍で政府は、建物のオーナーにテナントからの減額要望に応じるように促しているが、それをするなら銀行に対しても同じように借金の返済を待ってあげるように促さないと、経済混乱を阻止する上では意味をなさないことになる。

話が逸れたが、冒頭に書いたような閉店物件に後継テナントを見つけるのが私の本業である。業界内ではテナントリーシングと言われている。

今回、大手コンビニが手を挙げてきたのだが、これから先は経済条件を交渉しつつ、建物の建築的な課題をクリアしてからでないと、契約まで至らない。

これがまた長い道のりなのだが、幸いなことに立地が良いので、何とかまとまりそうな予感がしているし、無事にまとまってくれることを祈るばかりである。

テナントリーシング

自分の勤務先では、商業不動産をメインで扱っている。

具体的には、賃貸業がほぼ9割、仲介が1割程度。

賃貸業は、サブリースが8割と、取得が2割くらいか。

テナントとしては、いわゆるヤマダ電機とか、ニトリなどのナショナルチェーンである。

アパート・マンションの住居系では、約2年に一度、契約更新や退去が発生するが、店舗でも入退去はある。

ただし、店舗の場合は初期投資がかさむので、通常、一度契約したら最低5年~10年、または20年の長期間入居するのが一般的なので、アパマンほど頻繁に入れ替えがあるというわけではない。

現在、会社では大小合わせて30施設ほど運営しているが、コロナの影響で軒並み減額要請が来ている。

これまでであれば、減額要請などされようものなら、ゼロ回答をして、それが嫌なら退去頂いていたが、今度ばかりはそうもいかない。

何しろ、今やめられたら、後のテナントが見つかるかどうか全く見えないからだ。

テナントを探す作業は、テナントリーシングと呼ばれるが、このテナントリーシングが結構骨の折れる作業なのだ。物件の特徴に見合った業種に絞ったうえで、数多くのテナントに入居を打診するわけだが、これがいまだに電話・FAX営業なのである。

最近はようやくメールで紹介するようにもなっているが、一斉メールで送るわけにもいかず、各テナントに一件一件物件を紹介しているのが現状である。

とにかく効率が悪い。

うちの会社がまだ小さかった頃は、リーシング専門でテナントに物件を紹介して工事を請け負う事業をやっていけたが、収益が安定しないのが悩みどころだった。

最近では、インターネットのマッチングアプリが出てきたので登録しているが、まだ自動で候補をマッチングするものは見当たらない。

現場いる立場からすると、理想の機能はこうである。

 ①新規物件情報を登録 /テナント出店条件を登録。

 ②その物件に出店可能性があるテナントを自動でピックアップしリスト化

 ③ピックアップ先テナントに対し、物件資料を自動で送信

 ④希望テナントから連絡が入って、必要な場合は条件交渉から契約締結業務までを代行。

将来的には、契約書作成も自動化したいところ。

どなたか、こんなアプリを開発してくれませんか?

それとも、自動マッチングサイトを自分で作ってしまうか?

地権者との話のなかで

とある住宅展示場が閉鎖される情報をキャッチし、いつののように地権者を割り出して訪問した。

高齢の女性が出てきた。

「こんにちは…」

訪問主旨を伝えると、こんな時期にもかかわらず全く気にもせず、奥にいたご主人を呼びだしてくれた。

ご主人も、これまた普通に対応してくれたが、閉鎖されるという話は寝耳に水だったようで、かなり驚いた様子だった。

この方は専業農家だが、父親の所有地がたまたま駅の新設を伴った区画整理に入り、駅前の土地を換地されたことで、土地を貸せるようになっとてもラッキーな方だった。

訪問した経緯を説明して、所有地を借りたい商業テナントがいるので、もしまだ後継テナントが決まっていなければ紹介したい旨など、土地の有効活用の内容をひととおり伝えると、だいたい相手方から詳しく当時の経緯などを話してくれるのだ。

今回は、農家の方らしいやり取りだった。この方は不動産に関しては全く無知で必要以上に不安がっていたので、色々とアドバイスして安心させてあげた。

何しろ駅前の一等地を持っているのだから、こんなご時世とはいえ借り手が付かない事はまずない。

こうして1時間余り話して得られた情報をもとに、今後の提案内容を決めていくのだが、今回は地権者が7人ほどいるのと、まだ契約満了の告知を行っていないことから、作戦を変える必要があった…。

これがいつもの飛び込み風景なのだが、自分は初対面の地権者にも心を開いて貰える自信がある。

おそらく訪問に慣れているのと、全くガツガツしていないので警戒されないからなのだろうが、実のところ、自分は貪欲さがないため本当に営業らしい気配を出していないのである。これは明らかに欠点だ。

さらに、他の地権者の住所もわからなかったので、本当ならダメもとでも聞いてしまえばよいのだが、断られた時のフォローができないと印象が悪くなるのが嫌なので聞かなかった。

「こういうお得な提案があるので良かったらどうぞ」

「このままだとこうなってしまいますが、この提案を採用すればこうなります」

自分はあくまで控えめなスタンスだった。

極力スマートなスタイルを意識していたが、結局嫌われたくないだけなのだ。

それと、ゴールを意識していない行動が多いことに最近気付いた。

行き当たりばったり。少し考えれば想定できることも、実際に事が起こる直前まで気づかないことも多い。

おっと、話が思わぬ方向に逸れてしまった。

今日の訪問を振り返って、今後どうするべきかを考えていいたのだが…

そういうわけで今は、粗削りでもまずゴールを考えて行動するようにしている。

営業は結果がすべて。

あまり好きではない言葉だが、やはりその通りである。きれいごとはそろそろ終わりにしようということだ。

自分のビジネスを持ったら尚更である。