ある大会社オーナー親族の小さな案件

久々の仕事の話。

今日はありがたいことに、不動産売却の仲介業務で、丸ノ内の某会社オーナーの親族のご自宅に訪問する機会があった。

案件自体は、数百万の一軒家の売却だったのだが、その所有者が資産3,000億の企業グループのオーナーの親族というだけあって、ご自宅は滅多にお目にかかれない豪華な作りをしていた。

まず、敷地周りの塀は全周ボーダータイルで貼りつくされ、各所にセコムの防犯カメラが設置されていた。オートロックが解除され一歩足を踏み入れると、そこは中庭を囲む回廊となっており、ガラス張りの壁をとおして中央に光庭を見ることができる。その回廊を半周する途中にガレージがあり、停まっている車は赤い車だったがエンブレムからフェラーリであることを示していた。ガレージには他にも数台の高級車が格納されているようだった。回廊の途中で靴を脱いで大理石貼りの床に上がり、その中央に位置するシンボリックな階段を昇っていくと、これまたモダンで開放的な大理石貼りのフロアが待っていた。視界に入るオープンな作りの各部屋には、それぞれゆったりとテーブルやソファーなどが並べられていて、どの部屋もこだわりが感じられた。そしてそのうちの一つ、片隅に大きな水槽が見える15畳ほどのリビングに案内された。

そこで、本日の目的である業務を遂行して行くのだが、時折交わす他愛もない会話のなかに、御親族の気さくな人柄を感じ取ることができた。

不動産の仕事をやっていると、資産家の持つゆとりを感じる機会が多くあるが、やはり、こういう方々はなるべくして資産家になっているのだとつくづく実感させられる。

このような資産家の方々と接した後には、なぜか自信をもらえた気になるのが不思議なところである。

久々の問い合わせ

年末からスタートした廃墟不動産投資も7ヶ月を終えようとしている。

僅かだが、コロナ禍にもかかわらず毎月順調に収益が積み上がっている。

そして、今日、見知らぬ番号から着信があったので、出てみるとどうやら投函していたメモ用紙の件だった。

久しくなかった、空き家オーナーからの問い合わせだった。

ところが、今や、投函したメモ用紙が100件以上のため、どこの誰だかがわからない。

「失礼ですが、どこにお住いの方でしょうか?」

と尋ねるよりほかない。

「〇〇町の△△です。メモをみて電話したのですが…」

確認すると、半年以上前に投函した空き家だと判明。

やはり、ほとんど帰ってこないのだろう。多くて年2回、下手したら隔年かもしれない。

とにかく、主旨を伝えてまずは中を見させてほしいと尋ねると、賃貸条件を聴いてきたので、「脈あり」である。

相手にしてみれば、貸すことを想定していなかったため、荷物の整理やいくらで貸せるのかなど、考える時間が欲しかったのだろう。後日、相場を調べて連絡をもらうことになった。

相場で借りたのでは数字が合わないが、まずは内見することが先となる。程度が良ければ希望に近づけることもできるかもしれないからだ。

それに、例によって庭木が伸び放題、雑草も生え放題であり、都内在住の為、間違いなく管理に手を焼いていると思われるので、任せてもらえれば煩わしい管理から解放されるだけでなく家賃も入って来ることをアピールしておいてから、一度電話を切った。

続く…

コドモ社長 VS オトナ社長

今日は、前回のブログで少し触れたボードゲームの話。 「ボードゲーム」「起業」で検索して出てきたのがこれ。

こういっては失礼だが、手作り感が漂うデザインだったので少し購入をためらったが、コメント欄には結構期待できる内容が多かったので、購入に踏み切った。

注文してから2日で配達完了の通知。自宅は不在なはずなのになぜ?と思いながら通知を見ると、玄関の脇に置いた商品を撮った写真が添付されていた。

どうやら発送通知の受け取り方法が「置き配」になっていることに気付かず、スルーしたままだったことが原因らしい。というか、置き配がデフォルトってどういうこと?有無を言わさず置き配を選択させるあたりが、さすが天下のアマゾン。

商品は、段ボール箱ではなく封筒に入っていた。

箱のサイズはコンパクトで、薄っぺらく¥4,980という金額からもう少し豪華なものを期待していたので最初は少しがっかりした。

開封してみると、中身もシンプル。ボードとお金と、カードとサイコロと何種類かのコマが入っているだけだったが、説明書が結構長かった。読み始めてみたものの、かなり込み入った内容ということもあり、とにかく書いてあるとおりにゲームを始めてみることにした。

まずは、起業したい業種を選ぶ。ホテル、お菓子屋、IT人材派遣、動物病院…など10種類程度。ユーチューバーまであるのが今風。

そして起業した会社の名前を決め、どんな会社にしたいか抱負を述べる…。なかなか考えさせるゲームである。

自分はある程度企業というものが分かっているからすぐにイメージが湧くが、子供たちはちんぷんかんぷんだろうと思いながら話していた。ところが、結構まともなことをいうものである。

「お客さんを喜ばせて、お金も稼げる会社にしたいとおもいます」

どこで学んだのか知らないが、こんなことを言うとは全く想定していなかったので、正直これには感動した。日々、色々なことを教えているが、よくぞここまで成長してくれたものよ。

ひととおり皆が自分の会社の紹介を済ませたら、ゲ―ムスタート。

カードの山から2枚めくり、出てきたカードの内容に従って処理をしていくのだが、その種類は、商品、お客さん、トラブル、社員、オフィス、パワーアップ、チャンスとあり、シンプルながら会社で起こるような主なイベントごとかなり的確に再現している。

さらに、会社のステータスを表すものとして、ブランドとリスクマネジメントがあり、それぞれゲージで表示され各5ランクあるが、最初は2ランクからはじまる。

そしてパワーアップカードを引くと、都度どちらかのゲージを1つ上げることができ、該当するカードを引いたときには、ランク分のサイコロ(最大5個)を振ることができる。

また、商品カードを引くと、1枚につき20万円を払って商品を仕入れることができ、さらにお客さんカードを引くことでその商品を売ることができる。ブランド力分の個数のサイコロを振ることができて、出た目の合計×10万円を商品の売り上げとして計上することができる。

そして、社長の給料(なぜか20万円)を支払ってその月(1ターン)が終わるという具合である。

ゲーム期間は1月から12月まで12回ターンがあり、ちゃんと半期と決算期には経営状況や今後の目標を発表することになっているのも面白い。

始めは1ゲーム1時間くらいかかったが、何回かやっていくうちにコツがつかめてくると30分程度で終わるようになる。

その他、社員を増やすと引けるカードが増えたり、事務所を借りると雇える社員も増やせる。当然、経費も増える。

かなり運に左右されるが、うまくハマるといきなり売り上げが増えだしたり、逆に一気にブランドを毀損するイベントもあるので、結構盛り上がる。

手にしたときは失敗したかもと思ったが、終わってみれば、当初の期待どおりのボードゲームだった。子供もすっかり理解し、とても良い学びの機会になったと思うので、おすすめのゲームに加えることにする。

Stay Home 再来か?

今日から、4連休。

しかし、今日のコロナウイルスの感染者数が、東京で366人と過去最高を記録したとのこと。

数字自体の意味について議論の余地はあるようだが、いまはコロナの感染者が再び増加していることを伝えたい勢力が優勢であることは事実だ。

GoToトラベルの東京除外も直前に決まったが、コロナ感染は抑えたいが経済は回し続けなければもたないため、試行錯誤はこれからも続くのだろう。

スウェーデンは当初、行動制限を行わずにコロナを乗り越えたお手本とされていたが、やはりここにきて、感染者数や死者数も急増していて、結果的に経済的な打撃が行動制限を行った国々よりひどい状況になってしまっているというショッキングなニュースも流れてきている。

ちなみに自分がこれまで実践しているコロナ対策?と言えば、下記にあげる程度であるが、今のところ功を奏している。

1.帰宅時、食事前(基本一人で外食)のうがい・手洗い

2.人込みでのマスク着用

3.電車内で立っている時は手でどこにも触らない(座れるときは座っている)

4.梅エキスの摂取

つまり、飛沫を受けない(飛ばさない)ことと、接触をしないこと、免疫力強化の3つを意識しているが、最近ははこれらに加えて筋力トレーにング(といっても、柊せんせーのバービージャンプ10回×7セットだけだが…)を追加している。

この4連休は、家族と久しぶりにボードゲームを楽しむことにする。

このために、新しいゲームを購入した。

コドモ社長 vs オトナ社長

というタイトルである。

起業を学べるということなので、前々から楽しみにしており、Amazonで入荷待ちにしていたが、今回入荷したので購入したのだが、これが期待通り面白いゲームだった。

次回、このゲームについて書くことにしたい。

コロナ患者かもしれない②

昨日の続き…。

熱が下がって、ホッとしたまでは良かったが、ここで次の問題が出てきた。

おそらく、これまでの経過から、我が子は「夏かぜ」との判断を下したまでは良かったが、これを、第三者(=会社の上長)にどう説明するかである。

保健所からは、農耕接触の疑いがなければPCR検査は受けられないと言われ、かかりつけの医者には、コロナ感染予防から極力来ないでくれと言われ、まさに宙ぶらりんの状態になってしまった。

コロナになればコロナ感染者という結果が出るが、検査が受けられない以上、コロナ感染者でないことの証明ができない状態。

自分の体調も何一つ変わらず快調なのだから、すぐにでも仕事に復帰して給っている仕事を片付けたいところだが、自分がコロナでないことの証明ができない状態では出勤ができないのである。

結局、丸一日、家にいることしかできなかった。夕方に、上長に我が子の快方状況を説明して出社許可を懇願したが、「社内ではいまこの話題でザワザワしているので少し時間を空けた方が良い」とのことで、許可が下りなかった。

「なんということだ!」

もう、社内で自分はコロナ感染者第一号ということになっている。まさに「風評被害」だった。

たしかに、傍からみれば、子供が発熱して会社を休んだとなったら、敏感な時期なだけにもう濃厚接触者確定と思ってしまうのは仕方がない。

状況証拠だけで、自分はコロナ感染者第一号のレッテルを張られたようなものだ。

「1日くらい黙って出勤していれば、結果的にはそのまま何事もなく出社できていたはずなのに、良かれと思っていち早く報告した結果がこれだ」と後悔もした。

「このまま、2週間も仕事を休まなければならないのか?」

腑に落ちないながらも、仕方なく「明日の朝、また状況を報告します」と言って連絡を終えた。

翌朝になると、我が子は既に元気で、「学校に行きたい」と言い出した。

学校からは意外なことに「すぐに熱が下がったのなら登校してよい」と言われているらしく、かみさんも「なんでこんなことくらいで会社に行ってはいけないの」とブツブツ。

「この判断基準の違いは何なんだ?」と疑問に感じながらも、まだのどの痛みが残っているということで学校は休ませた。

しかし、元気になった我が子は家の中で走り回り、不安な自分をよそに「パパ、遊ぼうよ」とくるのだが、当然そんな気分になれないわけで、上長にこの状況を伝えると、さすがに違和感を感じたらしく、社内で協議をしたらしい。

我が子の回復ぶりから、コロナではなさそうだということはやっとわかってもらえたので、あとは私の体調が問題ないかどうか聞いてきたため、「何も変わりません、いたって元気ですよ」と元気よく返事をしたら、少し時間をおいてから「わかったから、もう会社に来てもよい」とようやく出社許可が出た。

我が子は残念そうだったが、私はすぐにスーツに着替え、一日半ぶりに会社に向かった。

「出勤できることがありがたい」と改めて実感したのだが、別な意味でコロナの恐ろしさを実感した出来事だった。

コロナ患者かも知れない①

一昨日の早朝、子供が熱を出した。どうやら頭も痛いようだ。

隣で寝ていたの妻と子のやり取りがうつらうつら聞こえていたが、体温計の数字を読み上げた子の言葉を聞いた瞬間、眠気を纏っていた自分の頭が、一気に目覚めた。

「38度2分…」

まさに寝耳に水だった。

勤務先からは、家族でも体温が37.5度を超えた場合、直ちに上長に報告し支持を仰ぐようにとの通達が出ていたからである。

頭の痛みがかなりあるらしく、ウーン、ウーンとうめき声をあげる我が子をみて、冷静を保っていられるわけがなかった。

同時に、頭の中で高速シミュレーションが始まっていた。

今すぐ、第一報を入れるべきかどうか?

前日の夜に、夏風邪をひく可能性について妻と話していたことを思い出した。

学校から雨に濡れて帰ってきて、しかも頭が少し痛かったにも関わらず、そのまま遊びに行っていたらしい。そして翌日に案の定、熱を出した。

つまりコロナではなく夏風邪であるという可能性が一つ。

しかし、仮にこのまま黙っていて、通常通り出勤したあとで、万一コロナに感染していたことが判明した場合、それこそ大勢に迷惑をかけることになる。

結局、上長に一報を入れることにした。

早朝だったため、LINEで一報を入れた。

30分ほどして返事があり、当然、「今日は休んでほしい」との回答。

仕方なく、会社を休んだものの、最近リモートワークも解除され、家で仕事ができるような準備はすべて解消してしまったため、電話を掛ける程度のことしかできなかった。

さて、会社を休むことになったが、これから何をすべきか?

ネットで調べると、厚生労働省のサイトやら、市のサイトやら、いろいろ書いてあり、結局のところ我が子の場合、PCR検査を受けられる基準を満たしていないことが分かった。

そうこうしているうちに、結局昼過ぎには子供は熱も下がってしまい、ホッと一息。

ところが、このあと状況説明を求められることになったことで、想定外の事態が起こることになった。

つづく…

自動マッチングサイト

最近、マッチングサイトが活況を呈している。

出会い系からはじまり、婚活、スポーツの助っ人出場、習い事系などなど…

CtoCの領域は、まさにマッチングサイトの本領発揮の場である。

自分も、かねてから空き家を貸したい人と、借りたい人のマッチングサイト=空き家マッチングサイトを構築準備中なのだが、プログラミングのプの字も知らないこともあって、なかなか踏み出せずにいる。

しかし、今日、このWordPressで簡単なマッチングサイトが作れるという記事を見つけてしまった。もちろんこの記事は広告であって、自分が苦心して構築したマッチングサイトのひな型の購入に持っていくことが目的となっていたが、自分にとっては十分すぎる内容だったわけで、これだけでモチベーションが上がってしまった。

もう一度言うと、今使っているWordPressのプラグインを組み合わせれば、それなりのCtoCマッチングサイトが作れるというわけだ。(もう作った気分になっているオレ)

晴れて完成した「貸しっぱ by Gardening Oya」サイトがあれば(だから、まだなにも出来てないって…)、空き家を持て余しているオーナーは無料で登録し、借り手を待つだけ。空き家を安く借りたい人は、同じく無料で登録し、空き家情報を待つだけ…。

実は、この手のサイトは既にいくつかあって、それなりの登録数がなされているようだが、借りて、もしくは貸してのどちらかが有料(月額制、いわゆるサブスクモデル)となっている。

ところが自分は、貸し借り両方とも、無料を想定している。いわゆるオープンサイトとして、とにかく利用者を増やして、空き家の活用事例をたくさん作りたいと思っているわけだ。

では、どこでマネタイズするか。

仲介である。

え?何を今さら?と思うかもしれないが、BtoBなら仲介の入る余地が無くなりつつあるが、お互い素人のCtoCであれば、借りる側はある程度慣れているかもしれないが、空き家のオーナーはそもそも賃貸などしたことがない人もいるだろうから、一定の契約事務作業ニーズはあるとみている。もしくは、空き家の管理受託もニーズがあるだろう。

もちろん、自分一人で扱える取引には限界があるだろうが、マッチングサイトさえ立ち上げてしまえば、いわば、お見合い準備ができたご両人のナコードをするだけでよくなるはずだ。

ここまで、イメージはできているが、欲を言えば自動でマッチングをしてくれる機能があるかどうかが肝になる。自動マッチングができれば、件数がケタ違いに多い本業にも応用ができる。

ところが、どの分野にも先を走っている人がいるものである。

既に、先週AIによる自動マッチングサイトをリリースした会社があった。Tenant Bookである。

うおぉ!先を越された!

しかし有料である!

なので、まだ勝算がある(なに、バトルする気満々なの?そんなつもり全くないくせに…)

あせっても仕方がないのだが、至急にマッチングサイトを構築しなければならない状況になっている。

どなたか、こんな私に、AIもどきでいいから自動マッチングサイト作りのサポートしてくださいませ…。

人との出会いは面白い

今日は、不動産業者同士の交流サイトで知り合った方と面談した。交流サイトはTRG(トラジ)というもので、筋肉隆々ボディの武田真治がベスト姿でCMをしているあれだ。

TRG(トラジ)は、不動産業界に革命を起こすことを目標にしているだけあって登録が無料のため、自分も登録しておいたら、一日で6人からアクションがあった。

登録は実名かつ顔写真付きのアカウントの為、一定の信用は置けるのだが、やはりどのような人かがわからないまま交流をするのには、いささか抵抗がある。

とはいっても、初対面の人と話をするのはどちらかというと得意な方なので、チャットから入り、まずは会って話ができるように会話を誘導していくのである。

今日は、そのうちの一人と面談に漕ぎつけたが、この方は、少し、いや大分変った方だった。

何が変わっているかというと、まずは自分を知ってもらうというプロフィールシートを差し出してきたところまでは最近流行りのパターンだったが、自己紹介を終えると、今度は私のことをいろいろ聞いてくるのだ。勿論、腹を割って話せる相手かどうかを見極めたいのはわかるが、次第にどこかの会社の面接を受けているかと思うほどだった。そして最後は次のような断りを入れて、了承いただける方であれば末永くお付き合いさせていただきたいときた。

「私にも、相手を選ぶ権利があるので、次の条件を満たした方であることを守っていただける方にお付き合いを限らせていただきます」と。

完全に意表を突かれたが、自分の過去の思い出を語るのは悪い気はしないので、話していくうちに自然と打ち解けてくるものである。1時間ほど会話をしていくうちに、この方は結構なキャリアを持っていて、資格も不動産コンサルやら、家屋調査士、FPなど、不動産にも精通してるようで、過去に脱サラもしていたことも分かった。

6年ほどの脱サラ時代は、現金で過疎地の空き家を購入し自分で改修して売却を数回していたという。しかし、すべて自分でやっていたためか限界を感じ始めたころ、ずっと誘われていた大学の同級生の社長からのお誘いで昨年、今の会社に入ったという。

全く想定していなかったタイミングで、自分と同じ空き家に携わる人を見つけることができたことに不思議な縁を感じた。

この方のいろいろな苦労話を聞いた感想として、仕事を含め、何かを成し遂げるためには、信用できる人を見つけることがテーマになっていると感じた。実際、「これほど自分が何もできない人間だとは思わなかった」としみじみと語っていたのが印象的だった。

そして今は、自身の描いている構想をともに実現できる仲間をさがしているのだろうと。

すぐにでも賛同したかったが、初対面でもあるし、よくある頭でっかちで行動ができなくなっている可能性も否定できないので、今後のやり取りの中で自分のビジネスパートナーになり得る人間かを見極めていくことにした。

今回の一件で、今後の楽しみが一つ増えた。

それにしても、ネットがなければ絶対にありえなかった出会いだったわけで、すごい時代に生きていることを改めて実感した。

とにかくありがたい時代である。

我が家の住人

我が家には、もうすぐ成虫になるカブトムシがいる。

昨年の夏に、行きつけの美容室で、つるの剛士似のイケメンお兄さんからツガイでもらったのだが、秋に卵を産んでることが分かったので、そのまま育てていた。

全部で4匹いたが、皆、冬の間はダイソーで買ってきた昆虫マットをひたすら食べ続けて、だいぶ大きくなっていたのだが、ひと月ほど前にさなぎになっていたのだ。そのうち1匹は虫かごの端に蛹室(さなぎのままじっと過ごす部屋)を作ったので、外からも様子が見える。

最近、その1匹がゴソゴソ動いている。しかもすでにあの光沢を放っているので、もうカブトムシになっていると思われる。

しかし、まだ体が柔らかいからか、蛹室の中にとどまったままである。

ネットで調べると、脱皮してから10日ほどは、ずっと蛹室の中であまり動かないらしい。ほかの3匹の様子はわからないが、6月中旬には蛹になっていたので、そろそろ土の中から出てきてもおかしくない。

さなぎの期間は1ヶ月か40日ほどらしいので、無事であれば、4匹のカブトムシが拝めることになる。

定期総会

今日は、所有しているワンルームマンション定期総会があった。2016年に取得してから今年で5回目になるが、投資用マンションの為か、毎回出席者が私だけという異常さである。

本当にみんな丸投げしていることがこういうところを見ても実感できる。

私はというと、将来1棟物件を手に入れても良いように勉強もかねて毎年参加しているので、今や理事長である。

理事長といえば聞こえは良いが、実のところ、管理運営はやはり管理会社に丸投げしているので、毎月の運営状況をチェックする立場にいるというだけである。

それでも、送られてくる月例報告書に目を通して、必ずつ以上の項目に質問や感想を述べることに決めている。勿論単純に疑問を持ったことを聴く場合もあるが、こうすることによって内容を強制的に理解できるようになる。

総会の流れは、前期予算確認、新規議案、役員選任といったものだ。

今日は議案についていくつか質問をした。

一つ目は、過去に導入した電子ブレーカーの効果に疑問があったこと。

二つ目は、専有部分の高圧洗浄の実施率の低さについて。

三つめは、携帯用トイレの共同購入の提案である。

電子ブレーカーは、節電効果があると言われて導入していたものだが、予定していたほど削減効果が見られなかったため理由を聞いてみたら、あっさりと計算ミスであることを認めたのである。

少し拍子抜けをしたが、この管理会社の良さは、都合が悪いことも包み隠さず話してくれるところにあるので、正直に言ってくれるので信用できるのである。

二つ目の高圧洗浄についても、頭の痛い問題である。

これまで約10年で3回実施したが、どうやら実施に協力頂けない入居者がいる模様。

不幸にも、自分の所有している部屋がこれまで実施されていないことが分かったため、どうしたら協力してもらえるか皆で考える機会を設けたかったのだ。結局結論は出なかったが、協力頂けなかった入居者が排水関連のトラブルを起こしたときは、自腹で対応してもらうように事前に通知をしておけばよいのではと思っている。また、そもそも実施していなくてもトラブルがないのであれば、中止しても良いと思っている。

三つ目の、携帯用トイレの共同購入だが、管理組合で備蓄しても良いのだが、管理人が常駐していないため、保管場所の施錠が問題になる。いざという時に「開錠できずに使えなかった」ということでは全く無意味だからである。と言って、施錠していなければ、すぐに持ち去られてしまうのは日を見るより明らかである。

そうなると、各戸で住人がストックするのがベストではないかということになり、機会を設けて一括で共同購入する場を設ければ、必要としている住民の方は安く仕入れられるメリットがある。

もっとも簡易トイレのニーズがどれほどあるかはわからないのだが、少なくとも災害時のことをちゃんと考えている管理組合であることのアピールにはなるだろう。資産価値を高めることにつながれば採用されなくともそれでよいと思ってもいる。。

とまあ、こんな具合の定期総会だったが、毎回非常に学ぶことが多いので、毎年楽しみにしているのである。