好反響あり!?

前回、盆休みに帰ってくるオーナーを見越して、空き家にチラシを一斉に再度投函したと書いたが、早速、問い合わせが3件あった。

最後の1件は、こちらの主旨を伝えるなり、「副業禁止なのでそういう話だったら断ります」との回答で、その前の1件は検討中だったが、最初の1件は、空き家で困っているオーナーだったので、早速内見に漕ぎつけることができた。

現地は、2件で使っている敷地延長部分があり、幅員が1間しかない。しかも、その狭い敷延内に街燈のポールが立っていて、さらに10センチほど狭くなっている。

おそらく軽自動車が何とか通れるかどうかといったところ。

建物も築55年で、床もややへこむ箇所がある。収納は作り付けで、昔の日本家屋の象徴の縁側まである。

入った瞬間、1件目より程度が悪い印象で、さすがにてを加えないと使ってくれる方はいないかもしれない。

手の入れ甲斐がありそうな年季の入ったキッチン。ガスレンジは交換か?

風呂は広めでキレイ。トイレは大小ついている!

エアコンも使えた。しかも、今回のオーナーはある程度片づけまでしてくれている!

内見中に、順次契約の流れを伝えつつ、ヒアリングをし、疑問点を解消していく。

ひととおり会話をして、家賃も、固都税程度を希望と言ってきたので、前回同様、貸し手に困らない賃料水準である。早速、進められそうな物件と判断した。

とにかく、安く借り上げることが肝になるためここを譲るわけにはいかない。

逆にここがクリアできれば、その他は譲歩できる余地があるため、さらに2件目への現実味が増す。

初対面でここまでは順調に進んだが、次のステップ、契約についてはオーナーからの回答待ち。

今年中に5件立ち上げる目標にはまだまだだが、とにかく1件ずつ増やしていくしかない。

盆前の仕込み

廃墟不動産投資の話。

先週、立て続けに2件の問い合わせがあったが、結局その後は無しのつぶて…。

1件は、空き家の持ち主からだったのでもう少し時間がかかるかもしれないが、もう1件は、オーナーに依頼された近くの知人だったので、オーナーに話したけれど感触が悪かったので放置…。

最も悪い状況を想定した場合だが、あくまで、「面倒だけど借りてあげてもいいよ」というスタンスを保つとなると、こちらから連絡しては負けである。

今日も両物件とも見てみたが、長雨の後の猛暑で、雑草も庭木も伸び放題で外壁にまで絡みついている…。プロの私でさえ辟易する状況なのだから、「さっさとこの私に任せてしまわないとどんどん後が悪くなりますよ」と言いたい。

かといって、指をくわえて待っていても仕方ないので、今日は、これまで家の周りで見つけた100件以上の空き家に、再度チラシを入れてきた。

ちょうど盆休みが少し落ち着いた頃に、ふと、草ぼうぼうの空き家のことが気になって戻ってくるオーナーもいると思ったからだ。

さすがに徒歩で回っていては、熱中症にもなるし、途中で日が暮れてしまうので、今日は自転車で回った。それでも1時間半くらいはかかっただろうか。

いくつか、更地になっている物件もあった。

勿論、ひとさまの建物なのだからとやかく言う権利はないのだが、獲物が無くなってしまったようで、少し残念だった。

また、自分のことを不審者と思ったのか、一部始終こっちの行動を見ている近所のおじさんもいた。

そうこうしながらも最後の1件が終わった時には、久しぶりに味わった体育会系の充実感。

さて、明日以降、何件の問い合わせがはいってくれることか…。

Gardening 大家の使命

ビジネスに必要な要素を、今現在の自分が持っている知識と経験でまとめてみようと思う。

自分ができることと言えば、不動産関係のビジネス一択。そこで、空き家に注目したのだが、その空き家のオーナーが何を考えているかを想定した。

空き家の持ち主は、空き家についてどうしたいと考えているのかを掴むことから始めた。

空き家になっている理由として考えられるのが、子供が独立してしまい、親も高齢の為施設に入ったり、もしくは亡くなってしまったケース。子供も自分の家族のことで手いっぱいで、実家にまで手が回らないケースである。

この使わなくなった空き家を、どうするか?殆どのオーナーがどうするかを決めていないとなれば、一つのニーズが見えてくる。

・一つ目、売却して、キレイさっぱり物件のわずらわしさから解放される。

・二つ目、売却するのは抵抗があるので、そのままにしておく。

一つ目のケースはともかく、二つ目のケースの場合、賃貸物件としての活用を提案することが有効だろう。

自分ではもう住まないが、かといって売却するのも抵抗がある。

このようなオーナーに対し、空き家を貸し出すことで、面倒な草むしりなどの管理から解放されるし家賃も入ってくる提案をする。

提案が信用できるものであれば、こんなに良い選択肢はないはずだ。

既にこのような賃貸ニーズは潜在的にはあると思われる。一度認知されてしまえばこれからの潮流になることは十分考えられる。しかもこれからますます空き家は増えていくのである。

キーポイントは、管理の負担を無くせて(または減らせて)、かつ家賃まで入ってくるというところにある。

ボロ家であればあるほど、このシステムはウケるであろう。

問題は、このようなニーズをどのように見つけ出すかである。

今は、ひたすら空き家を探し出してオーナーにアプローチをしているが、積極的に空き家を貸したいオーナーも少なからずいるから、借主を見つける信用できるサービスがあれば、そういうオーナーは利用するはずである。

自分の自宅の周りだけでも、すでに100件以上の空き家が見つかっている。

全てのオーナーがこのような悩みを抱えているというわけではないだろうが、現実的に一目で空き家とわかる空き家は100件以上存在している。

理由はともあれ、空き家として現存しているのである。

将来的にはすべてのオーナーの了解を取り、空き家の借り手を募集できるサイトを立ち上げたい。

空き家の家賃設定を格安にすれば、住みたい借り手もこのコロナ禍で増えてくると思う。

この2者達を結び付ける場をつくることで、オーナーと借り手とのWIN-WINの関係を増やすことこそ、Gardening大家の使命である。

サブリース契約の再契約

調布のワンルームの契約更新時期がやって来た。

5年ほど前に駅前でイケメン営業マンに声をかけられたので話を聞いてみるとワンルームマンション投資の話だった。

場所は京王線「調布」駅から徒歩6分の高級ワンルームの最上階。

過去に、仕事で何度か調布駅の店舗物件を調査したことがあったので、ある程度の土地勘があり、電気通信大があることや、地中化工事や駅前再開発が予定されていることもあり、商業立地としてはポテンシャルが高いので物件があれば面白い思っていた。そのためか、話はマンションだったが、勉強の為にも詳しく聞いてみることにした。

なにより自分でも「不動産オーナー」になれると知り、完全に舞い上がっていたのだろう。2回目の面談で、当時の自分のレベルで懐いていた契約上の疑問も晴れたので、初期費用が10万ですむほぼフルローンの新築物件を購入した。

愚かなもので、購入してから少したってからようやくオーナーとして実感を持てるようになり、真剣にネットで調べ始めたのである。

ところが、「新築ワンルームは買うな」というような記事が山ほど出てくるのである。

そうすると、最初は「やられた」と思い、同時いあれやこれやと不安になってくる。

金利が上昇したら返済できなくなるとか、買った瞬間3割価値が下がるとか、サブリースは庚申のたびに減額されるとか、どれも嘘は言っていないので、ほどなく購入したことを後悔するまでになっていた。

そして、事業用ローンの借り換え先を探したり、サブリースを解約する方法など、リカバリー手段がないかいろいろ調べた。本屋で、ワンルーム投資家の書籍を読み漁ったり、その投資家のセミナーにも参加した。

そこではっきりしたことは、新築ワンルームは投資妙味は少ないということだが、同時に、好立地であればリスクもほぼないことがわかって来た。いろいろ学んでいくうちに、自分みたいな面倒くさがりな人間には、むしろあっていることがわかって来たのである。

冒頭にも書いたように立地は良かったので、空室になっても1か月もあれば入居が決まっていることから、1回目の更新時に約定どおり8,000円程度の減額はあったが、今回の再契約では月1,000円だが借り上げ家賃がUPしただけでなく、期間も2年から一気に5年間に伸びて、かつ、クロス交換とエアコンクリーニング代はサブリース会社持ちだという。

今回の更新条件で、サブリースに残りたい意向がはっきりわかったので、欲が出てきて管理委託契約に切り替えようかとも思ったが、やはり空室が出で返済分持ち出しになるのだけは避けたいので、この条件で再契約することにした。

以前、自宅の火災保険を切り替えた話を書いたことがあるが、この保険であれば、冷蔵庫が壊れたり、エアコンが壊れたりした場合にも保険が使えるので、このワンルームも同じ保険に切り替えようかと思う。

また、相変わらずワンルームの購入需要は多いようで、購入して以来、2週間に1度のペースで複数社から〇〇万円で売ってくれませんかというDMが送られてくる。最近ではだんだん値段が上がり、取得価格を越えることもある。

おそらくカモリストに入っているのだろうが、懸命な営業マン居は悪いが、定期的な価格のバロメーターとして放っておいてある。今では手数料を払っても100万円程利益が出るレベルまで返済も進んだので、あと10年は持っていても良いと考えているほどだ。

よく勉強もしないうちから始めた不動産投資で不安だらけだったが、いまでは知識も経験もついたので、むやみやたらに不安になることはなくなった。勿論、もう一室新築ワンルームを購入するかと言えばノーだが、立地と利回りが良くローンが付けば、是非とも拡大していきたい。

今では全く真逆の、利回り無限大であるが完全労働型の廃墟不動産投資をしているのだから、不思議なものである。リフォームの勝手がわかって慣れてきたら、リフォームは外注して少しずつ効率を上げて物件を増やしていきたい。

人口増加数4位の政令市なのに空き家だらけ?

八つ橋

今日は、自分が廃墟不動産投資を行っているさいたま市の状況を書いてみようと思う。

さいたま市は、人口増加が政令指定都市の中で第4位(平成26年)と健闘?していて、毎年コンスタントに10,000人ペースで増えている。平成30年には130万人を突破し、政令市中で9位になったそうだ。

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しかし、市内10区のうち、9区は4%~15%弱の伸びに対し、岩槻区だけが0.6%の伸びと辛うじてプラスを維持している状況である。(さいたま市の空き家の数が最も少ないのに”空き家率1位”との表記はスルー…)

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もちろん、さいたま市に合併されたのが、大宮、浦和、与野の三市合併後から後の2005年(平成17年)4月1日だったということの影響もあるのだろうが。

しかし、自分にとってはこのほうが都合が良い。

地理的に一番外れとはいえ、かの有名な?”東武アーバンパークライン(旧野田線)”で、10分以内に県内一のターミナル「大宮駅」に行けるだけでなく、東北道「岩槻IC」が至近かつ今や圏央道も繋がったので東北方面はもちろん、関越道も外環道もストレスなく使えるなど、電車でも車でも至極便利な位置に存在するのだから、まさに穴場だと個人的には思っている。

また、岩槻人形や、太田道灌が築いたと言われる岩槻城の土塁が残る城址公園があり、埼玉の数少ない観光名所にもなっていて、整備された城址公園は桜の時期になると、八つ橋の真っ赤な欄干を浮かべるスイレンの池が、何とも情緒あふれる特別な空間となる。

こんなにポテンシャルが高い地域に空き家が多く存在することは、まさにチャンスだろう。これについては次の機会に書くことにする。

10年ぶりの火災保険見直し

今日は、マイホームを購入して以来そのまま更新し続けていた火災保険を見直す機会があったので、記事にしてみる。

最近気になっていた火災保険を利用した修繕について、某ポイントサイトに出ていたので、ポイント稼ぎを兼ねて申し込んでみた。

一昨年の大雪で破損していた雨どいが、保険を利用して直せるとのことだったため、早速点検生きてもらった。

いかにも職人という風体の男性2人が現れた瞬間、ヤバいかもと思いつつ、しかし、とても礼儀正しい挨拶にはじまり、対応も丁寧だったため、業務委託契約を締結したうえで、雨どいと、その他屋根周りの点検をしてもらった。

まだ築10年ということもあり、それ以外は特に指摘はなかったが、雨どいに関しては既にロジックが出来上がっているようで、雪害として申請すれば保険が下りるだろうとのことだった。

そして職人は「後日、見積もりを送りますので、現在加入している保険代理店の人に一報入れておいてください」と言って帰っていった。

言われた通りに、保険代理店の担当に事の成り行きを説明すると、思いがけない一言が。

「雪害の特約は入っていないので、申し訳ありませんが保険はおりません」

「…。」

そういわれてみたら、当時ケチって、特約を一切付けていなかったことを思い出した。

仕方がないので、そのまま職人に保険が適用外である旨を伝えると、これまた思いがけない言葉が返ってきた。

「では、保険を見直して、次に災害が発生した時に一緒に申請すれば大丈夫ですよ」

「???」

確かに一理あると思った。当時は保険のことなど全く興味がなかったので言われるまま一般的な契約を結んだが、今は一応不動産投資家である。

今後の為にも良い機会と思い、勉強の為に一度話を聞いてみることにした。話の流れで、職人が保険代理店のお担当者を紹介したいと言ってきたので快諾した。

そして今日を迎えたのだが、事前にネットで調べて「最近は、火災保険を利用した詐欺が多いので注意」「業者に言われた通り保険会社に申告しても、自分が申告する以上、内容が偽りであれば立派な詐欺罪となる」などと、案の定な記事が書いてあったので、とにかく用心して話を聞くことにした。

会ってみると、これまた礼儀正しい。例え悪人だったとしても、この人なら信用しても良いと思える人柄だった。

各項目の内容を一つ一つ聞いていくうちに、不信感は消え去った。

「破損している雨どいは、次の大雪の後にでも申請すれば大丈夫だと思います」

「10年以上経ってくると色々手を入れる必要が出てくるので、頃合いを見て保険を使って申請しましょう」

などという際どい手法も教えてくれた。

提案されたプランは、水災を一部除くほぼフルカバーにも関わらず、今の保険と年間で2万円程しか変わらなかったのと、クレジットカード払いが可能だったので、年払いの5年間契約を決めた。

「このまま契約もできますが、現在の保険が解約できてからにしましょう」と、後日書類を送ってくれることになった。

紹介してくれた職人に、自分が空き家再生をやっていることを話したら、「お客さんに不動産投資家の方が多くて、工事やって頂いた方が別の投資家を紹介してくれることが多いんで有難いです」と言っていたのが印象的だった。

想定シミュレーションから大分違う結論を出したが、やっぱり、人とのつながりって大事だなと改めて思った一日だった。