サブリース契約の再契約

調布のワンルームの契約更新時期がやって来た。

5年ほど前に駅前でイケメン営業マンに声をかけられたので話を聞いてみるとワンルームマンション投資の話だった。

場所は京王線「調布」駅から徒歩6分の高級ワンルームの最上階。

過去に、仕事で何度か調布駅の店舗物件を調査したことがあったので、ある程度の土地勘があり、電気通信大があることや、地中化工事や駅前再開発が予定されていることもあり、商業立地としてはポテンシャルが高いので物件があれば面白い思っていた。そのためか、話はマンションだったが、勉強の為にも詳しく聞いてみることにした。

なにより自分でも「不動産オーナー」になれると知り、完全に舞い上がっていたのだろう。2回目の面談で、当時の自分のレベルで懐いていた契約上の疑問も晴れたので、初期費用が10万ですむほぼフルローンの新築物件を購入した。

愚かなもので、購入してから少したってからようやくオーナーとして実感を持てるようになり、真剣にネットで調べ始めたのである。

ところが、「新築ワンルームは買うな」というような記事が山ほど出てくるのである。

そうすると、最初は「やられた」と思い、同時いあれやこれやと不安になってくる。

金利が上昇したら返済できなくなるとか、買った瞬間3割価値が下がるとか、サブリースは庚申のたびに減額されるとか、どれも嘘は言っていないので、ほどなく購入したことを後悔するまでになっていた。

そして、事業用ローンの借り換え先を探したり、サブリースを解約する方法など、リカバリー手段がないかいろいろ調べた。本屋で、ワンルーム投資家の書籍を読み漁ったり、その投資家のセミナーにも参加した。

そこではっきりしたことは、新築ワンルームは投資妙味は少ないということだが、同時に、好立地であればリスクもほぼないことがわかって来た。いろいろ学んでいくうちに、自分みたいな面倒くさがりな人間には、むしろあっていることがわかって来たのである。

冒頭にも書いたように立地は良かったので、空室になっても1か月もあれば入居が決まっていることから、1回目の更新時に約定どおり8,000円程度の減額はあったが、今回の再契約では月1,000円だが借り上げ家賃がUPしただけでなく、期間も2年から一気に5年間に伸びて、かつ、クロス交換とエアコンクリーニング代はサブリース会社持ちだという。

今回の更新条件で、サブリースに残りたい意向がはっきりわかったので、欲が出てきて管理委託契約に切り替えようかとも思ったが、やはり空室が出で返済分持ち出しになるのだけは避けたいので、この条件で再契約することにした。

以前、自宅の火災保険を切り替えた話を書いたことがあるが、この保険であれば、冷蔵庫が壊れたり、エアコンが壊れたりした場合にも保険が使えるので、このワンルームも同じ保険に切り替えようかと思う。

また、相変わらずワンルームの購入需要は多いようで、購入して以来、2週間に1度のペースで複数社から〇〇万円で売ってくれませんかというDMが送られてくる。最近ではだんだん値段が上がり、取得価格を越えることもある。

おそらくカモリストに入っているのだろうが、懸命な営業マン居は悪いが、定期的な価格のバロメーターとして放っておいてある。今では手数料を払っても100万円程利益が出るレベルまで返済も進んだので、あと10年は持っていても良いと考えているほどだ。

よく勉強もしないうちから始めた不動産投資で不安だらけだったが、いまでは知識も経験もついたので、むやみやたらに不安になることはなくなった。勿論、もう一室新築ワンルームを購入するかと言えばノーだが、立地と利回りが良くローンが付けば、是非とも拡大していきたい。

今では全く真逆の、利回り無限大であるが完全労働型の廃墟不動産投資をしているのだから、不思議なものである。リフォームの勝手がわかって慣れてきたら、リフォームは外注して少しずつ効率を上げて物件を増やしていきたい。

10年ぶりの火災保険見直し

今日は、マイホームを購入して以来そのまま更新し続けていた火災保険を見直す機会があったので、記事にしてみる。

最近気になっていた火災保険を利用した修繕について、某ポイントサイトに出ていたので、ポイント稼ぎを兼ねて申し込んでみた。

一昨年の大雪で破損していた雨どいが、保険を利用して直せるとのことだったため、早速点検生きてもらった。

いかにも職人という風体の男性2人が現れた瞬間、ヤバいかもと思いつつ、しかし、とても礼儀正しい挨拶にはじまり、対応も丁寧だったため、業務委託契約を締結したうえで、雨どいと、その他屋根周りの点検をしてもらった。

まだ築10年ということもあり、それ以外は特に指摘はなかったが、雨どいに関しては既にロジックが出来上がっているようで、雪害として申請すれば保険が下りるだろうとのことだった。

そして職人は「後日、見積もりを送りますので、現在加入している保険代理店の人に一報入れておいてください」と言って帰っていった。

言われた通りに、保険代理店の担当に事の成り行きを説明すると、思いがけない一言が。

「雪害の特約は入っていないので、申し訳ありませんが保険はおりません」

「…。」

そういわれてみたら、当時ケチって、特約を一切付けていなかったことを思い出した。

仕方がないので、そのまま職人に保険が適用外である旨を伝えると、これまた思いがけない言葉が返ってきた。

「では、保険を見直して、次に災害が発生した時に一緒に申請すれば大丈夫ですよ」

「???」

確かに一理あると思った。当時は保険のことなど全く興味がなかったので言われるまま一般的な契約を結んだが、今は一応不動産投資家である。

今後の為にも良い機会と思い、勉強の為に一度話を聞いてみることにした。話の流れで、職人が保険代理店のお担当者を紹介したいと言ってきたので快諾した。

そして今日を迎えたのだが、事前にネットで調べて「最近は、火災保険を利用した詐欺が多いので注意」「業者に言われた通り保険会社に申告しても、自分が申告する以上、内容が偽りであれば立派な詐欺罪となる」などと、案の定な記事が書いてあったので、とにかく用心して話を聞くことにした。

会ってみると、これまた礼儀正しい。例え悪人だったとしても、この人なら信用しても良いと思える人柄だった。

各項目の内容を一つ一つ聞いていくうちに、不信感は消え去った。

「破損している雨どいは、次の大雪の後にでも申請すれば大丈夫だと思います」

「10年以上経ってくると色々手を入れる必要が出てくるので、頃合いを見て保険を使って申請しましょう」

などという際どい手法も教えてくれた。

提案されたプランは、水災を一部除くほぼフルカバーにも関わらず、今の保険と年間で2万円程しか変わらなかったのと、クレジットカード払いが可能だったので、年払いの5年間契約を決めた。

「このまま契約もできますが、現在の保険が解約できてからにしましょう」と、後日書類を送ってくれることになった。

紹介してくれた職人に、自分が空き家再生をやっていることを話したら、「お客さんに不動産投資家の方が多くて、工事やって頂いた方が別の投資家を紹介してくれることが多いんで有難いです」と言っていたのが印象的だった。

想定シミュレーションから大分違う結論を出したが、やっぱり、人とのつながりって大事だなと改めて思った一日だった。