Gardening 大家の使命

ビジネスに必要な要素を、今現在の自分が持っている知識と経験でまとめてみようと思う。

自分ができることと言えば、不動産関係のビジネス一択。そこで、空き家に注目したのだが、その空き家のオーナーが何を考えているかを想定した。

空き家の持ち主は、空き家についてどうしたいと考えているのかを掴むことから始めた。

空き家になっている理由として考えられるのが、子供が独立してしまい、親も高齢の為施設に入ったり、もしくは亡くなってしまったケース。子供も自分の家族のことで手いっぱいで、実家にまで手が回らないケースである。

この使わなくなった空き家を、どうするか?殆どのオーナーがどうするかを決めていないとなれば、一つのニーズが見えてくる。

・一つ目、売却して、キレイさっぱり物件のわずらわしさから解放される。

・二つ目、売却するのは抵抗があるので、そのままにしておく。

一つ目のケースはともかく、二つ目のケースの場合、賃貸物件としての活用を提案することが有効だろう。

自分ではもう住まないが、かといって売却するのも抵抗がある。

このようなオーナーに対し、空き家を貸し出すことで、面倒な草むしりなどの管理から解放されるし家賃も入ってくる提案をする。

提案が信用できるものであれば、こんなに良い選択肢はないはずだ。

既にこのような賃貸ニーズは潜在的にはあると思われる。一度認知されてしまえばこれからの潮流になることは十分考えられる。しかもこれからますます空き家は増えていくのである。

キーポイントは、管理の負担を無くせて(または減らせて)、かつ家賃まで入ってくるというところにある。

ボロ家であればあるほど、このシステムはウケるであろう。

問題は、このようなニーズをどのように見つけ出すかである。

今は、ひたすら空き家を探し出してオーナーにアプローチをしているが、積極的に空き家を貸したいオーナーも少なからずいるから、借主を見つける信用できるサービスがあれば、そういうオーナーは利用するはずである。

自分の自宅の周りだけでも、すでに100件以上の空き家が見つかっている。

全てのオーナーがこのような悩みを抱えているというわけではないだろうが、現実的に一目で空き家とわかる空き家は100件以上存在している。

理由はともあれ、空き家として現存しているのである。

将来的にはすべてのオーナーの了解を取り、空き家の借り手を募集できるサイトを立ち上げたい。

空き家の家賃設定を格安にすれば、住みたい借り手もこのコロナ禍で増えてくると思う。

この2者達を結び付ける場をつくることで、オーナーと借り手とのWIN-WINの関係を増やすことこそ、Gardening大家の使命である。

10年ぶりの火災保険見直し

今日は、マイホームを購入して以来そのまま更新し続けていた火災保険を見直す機会があったので、記事にしてみる。

最近気になっていた火災保険を利用した修繕について、某ポイントサイトに出ていたので、ポイント稼ぎを兼ねて申し込んでみた。

一昨年の大雪で破損していた雨どいが、保険を利用して直せるとのことだったため、早速点検生きてもらった。

いかにも職人という風体の男性2人が現れた瞬間、ヤバいかもと思いつつ、しかし、とても礼儀正しい挨拶にはじまり、対応も丁寧だったため、業務委託契約を締結したうえで、雨どいと、その他屋根周りの点検をしてもらった。

まだ築10年ということもあり、それ以外は特に指摘はなかったが、雨どいに関しては既にロジックが出来上がっているようで、雪害として申請すれば保険が下りるだろうとのことだった。

そして職人は「後日、見積もりを送りますので、現在加入している保険代理店の人に一報入れておいてください」と言って帰っていった。

言われた通りに、保険代理店の担当に事の成り行きを説明すると、思いがけない一言が。

「雪害の特約は入っていないので、申し訳ありませんが保険はおりません」

「…。」

そういわれてみたら、当時ケチって、特約を一切付けていなかったことを思い出した。

仕方がないので、そのまま職人に保険が適用外である旨を伝えると、これまた思いがけない言葉が返ってきた。

「では、保険を見直して、次に災害が発生した時に一緒に申請すれば大丈夫ですよ」

「???」

確かに一理あると思った。当時は保険のことなど全く興味がなかったので言われるまま一般的な契約を結んだが、今は一応不動産投資家である。

今後の為にも良い機会と思い、勉強の為に一度話を聞いてみることにした。話の流れで、職人が保険代理店のお担当者を紹介したいと言ってきたので快諾した。

そして今日を迎えたのだが、事前にネットで調べて「最近は、火災保険を利用した詐欺が多いので注意」「業者に言われた通り保険会社に申告しても、自分が申告する以上、内容が偽りであれば立派な詐欺罪となる」などと、案の定な記事が書いてあったので、とにかく用心して話を聞くことにした。

会ってみると、これまた礼儀正しい。例え悪人だったとしても、この人なら信用しても良いと思える人柄だった。

各項目の内容を一つ一つ聞いていくうちに、不信感は消え去った。

「破損している雨どいは、次の大雪の後にでも申請すれば大丈夫だと思います」

「10年以上経ってくると色々手を入れる必要が出てくるので、頃合いを見て保険を使って申請しましょう」

などという際どい手法も教えてくれた。

提案されたプランは、水災を一部除くほぼフルカバーにも関わらず、今の保険と年間で2万円程しか変わらなかったのと、クレジットカード払いが可能だったので、年払いの5年間契約を決めた。

「このまま契約もできますが、現在の保険が解約できてからにしましょう」と、後日書類を送ってくれることになった。

紹介してくれた職人に、自分が空き家再生をやっていることを話したら、「お客さんに不動産投資家の方が多くて、工事やって頂いた方が別の投資家を紹介してくれることが多いんで有難いです」と言っていたのが印象的だった。

想定シミュレーションから大分違う結論を出したが、やっぱり、人とのつながりって大事だなと改めて思った一日だった。