オンライン対話デビュー

今日は、送ればせながらインターネットを使っての面談デビューを果たした。

数日前に記事に書いた「IT重説」のことである。そして、今日このIT重説による重要事項説明を実施し、無事に終えることができた。

オンライン対話は、これまで何度か使うタイミングはあったが使ったことはなく、どちらかというと敬遠していた感も否めない。

今日は、その先延ばしにしていた手段を必要に迫られて実施したというわけだ。

しかし、蓋を開けてみれば、なんてことはない普通の対話である。オンラインでリアルタイムのやり取りをしたことがないがために不慣れだったから不安だっただけで、やってみたら意外なほど簡単だったというのが正直な感想である。

ただし、ある程度数をこなしていかないと、スムーズに事が進められないことも事実。

手元で説明資料をやり取りをしながら、同時に相手には理解を得る説明を行わなければならない。まして、録音録画する必要があるため、宅建業法上いい加減なことも言えないので、色々制約があるなかでの実施は実のところかなりのプレッシャーになる。特に、電話でさえあまり好きではない自分の場合はなおさらである。

そのようなIT重説だったが、何はともあれ1回実績をつくれたので、今回の経験を活かして今後はIT重説にも積極的に取り組んでいこうと思う。

初、IT重説に挑戦!

いま仕事で、戸建の売買仲介業務を行っているのだが、もうすぐ売買契約締結である。

この取引、特に難しくもない普通の売買契約であり、当初は今年の初めには完了するはずだった。

ところが、あのコロナウイルスの影響で面談自粛&自宅待機になったことで、突如ストップしてしまったのである。

宅建業法では、不動産業者(厳密には宅建士)は、売買契約の前に買主に対面にて重要事項説明を行うことを義務付けているため、もう少しで契約というところで、面談ができなくなってしまったのだ。

仕方なく、「緊急事態宣言が解除されるまで待つしかない」と思われたが、そんな時に「IT重説」なるものの存在を目にする。

調べてみると、賃貸借契約については既に解禁されているこのIT重説が、売買契約においても社会実験として、要件を満たせばできるというのである。

早速、会社に上申して、IT重説登録事業者の登録申請を出した。

2週間ほどで許可が下りて、無事に社会実験としてのIT重説が実施できるようになった。

実施に当たり要件をいくつか満たさないと、重説として認められないものになってしまうため、少し注意が必要だが、要件自体はそんなに難しいものではないので、おそらく問題はないと思っている。主な要件としては以下のとおりである。

1.インターネットで重要事項説明を行うことについて、事前に同意を得ること(売主、買主とも。その際アンケートに回答いただくこと、重説中は録画をすることなどが条件である)

2.宅建士が押印した重要事項説明書を、事前に相手に送付しておくこと。(PDFでは不可)

3.宅建士証の提示(モニター上で相手に読み上げてもらう)

4.取引条件について、モニター上で確認することが望ましい。

録画・録音が必要なので、Skypeや、Zoomなどが適している。

とても簡単なため、近い将来、対面に近い効果を得られるIT上の通信が主流になる予感がする。